【犬のトコジラミ対策】その痒み、ノミじゃないかも？愛犬を恐怖から守る全知識

「最近、愛犬が体をしきりに掻いている…」
「寝床の周りに、黒いシミのようなものが…」

そのサイン、単なるノミやダニだと思っていませんか？
近年、世界中で猛威を振るい、日本でも被害が急増している「トコジラミ（南京虫）」は、私たち人間だけでなく、大切な愛犬にも牙を剥きます。

この記事では、飼い主として知っておくべき「犬とトコジラミ」の正しい知識と、具体的な予防・駆除法を、専門家の情報を元に徹底的に解説します。

【衝撃の事実】犬もトコジラミに刺される！その症状とは？

まず、飼い主さんが最も知りたいであろう疑問にお答えします。

答えは「YES」。トコジラミは、犬も容赦なく吸血します。

トコジラミは人や動物の血液を栄養源にしているため、人間がいない環境では犬や猫をターゲットにすることがあります。特に、毛の少ないお腹周りなどが狙われやすいと言われています。

愛犬がトコジラミに刺されると、以下のような症状が現れることがあります。

もし、愛犬にこのようなサインが見られたら、トコジラミの被害を疑い、すぐに対策を講じる必要があります。

ノミ・マダニ対策の定番「フロントライン」。これがトコジラミにも効くなら安心ですが、残念ながら公式な見解としては、トコジラミへの効果は保証されていません。

フロントラインプラスの有効成分「フィプロニル」がトコジラミに効果があるという研究報告も一部にはありますが、その効果は限定的であったり、全ての製品で効果が立証されているわけではありません。

特に、近年問題になっているのは、従来の殺虫剤に耐性を持ってしまった「スーパートコジラミ」です。
そのため、「フロントラインをしているから安心」とは考えず、トコジラミには専用の対策が必要だと認識することが重要です。

トコジラミ対策の鉄則は、「家に持ち込まない（予防）」、そして「見つけたら徹底的に叩く（駆除）」です。

アース製薬の情報によると、トコジラミは虫除けスプレー「サラテクト」で忌避（きひ）効果が期待できるとのこと。

お散歩やドッグラン、ドッグカフェなど、他の犬や人と接触する可能性がある場所へ行く前に、飼い主さんがサラテクトを適切に使用することで、自分や愛犬にトコジラミが付着するリスクを減らすことができます。

※注意：虫除けスプレーを犬の体に直接噴霧することは推奨されていません。飼い主さん自身の対策として使用してください。

万が一、家の中にトコジラミを持ち込んでしまった場合、頼りになるのがアース製薬のくん煙剤『ゼロノナイトG』です。

この製品は、薬剤抵抗性を持つ「スーパートコジラミ」にも効果を発揮する新しい有効成分「テネベナール（ブロフラニリド）」を配合しています。

旅行から帰宅した際、荷物や衣類に不安を感じたら、この『ゼロノナイトG』で処理することで、家の中での繁殖を防ぐことができます。

【ペットがいる家庭での使用上の注意】
『ゼロノナイトG』のような駆除剤を使用する際は、必ず犬や猫などのペット、観賞魚、昆虫などを部屋の外に出してから使用し、使用後は十分に換気を行ってください。製品の注意書きをよく読み、安全に配慮することが最も重要です。

トコジラミの被害は、もはや他人事ではありません。しかし、正しい知識を持って対策すれば、過度に恐れる必要はありません。

そして、もし愛犬が刺された疑いがある場合は、かゆみや皮膚の炎症を抑えるためにも、速やかに動物病院を受診しましょう。

愛する家族を害虫の脅威から守るために、今日からできる対策を始めていきましょう。

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